遅いけど、簡単な対処法あり。新型ジムニーの加速性能を数字から考察した。

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ジムニーの加速が遅い 評判
  • 新型ジムニーの加速って遅いのかな?
  • 見た目は好きだけど、街乗りが辛かったら嫌だなあ

こんな疑問に答えていきます。

 

ジムニーはオフロードに特化した車で「街乗り?何それ?」という潔ささえ感じますね。

でも、現実問題、街乗りできないと困る・・・。

オフロードばっかり走ります!街乗りはしません!って人は非常に少数でしょう。

 

というわけで、今回は新型ジムニーの加速が本当に遅いのかをちゃんと数字の観点で検討してみます。

結論言っちゃうと、遅いです笑

しかし、この記事を見れば、新型ジムニーが遅いけど、対処法もしっかりあることが分かるはず。

 

それでは、解説していきます。

自動車の加速性能は「パワーウェイトレシオ」と「ギア比」が関わっています

ジムニーの加速が遅い

ジムニーに限らず、自動車の加速性能は「パワーウェイトレシオ」「ギア比」が大きく関わっています。

じゃこ
じゃこ

正確にはタイヤ径や駆動方式、エンジンの位置なども少しは関係するけど、今回は除外。
あくまでエンジン性能だけで見ていくよ。

パワーウェイトレシオ「車両重量 ÷ 馬力」が低いと加速がいい

パワーウェイトレシオは「車両重量 ÷ 馬力」で計算される値です。

つまり、1馬力あたり何kgの重さを担当しているかということ。

ランナーが重い荷物を背負っていたら早く走れないように、車も車体が重ければ馬力があっても加速が悪いんです。

 

パワーウェイトレシオは低いほど加速がいいという説明でした。

ギア比が小さいほど加速がいい

ギア比は、タイヤが1回転のためにエンジンが何回転するかという数字。

例えば、新型ジムニーの1速のギア比は5.089なので、エンジンが5.089回転して初めてタイヤが1回転します。

5速のギア比は1.00なのでタイヤ一回転につきエンジンは1回転。

1速より5速の方が加速がいいことがイメージできるでしょう。

新型ジムニーの加速が遅いのか検証したぞ

ジムニーの加速が遅い

さあ、本当に新型ジムニーの加速が遅いのか「パワーウェイトレシオ」と「ギア比」から検証します。

パワーウェイトレシオ(PR)を比較する

まずは、軽自動車部門で「新型ジムニー・アルトワークス・N-VAN(NA)」を比較します。

車種 新型ジムニー アルトワークス N-VAN(NA)
車両重量 [kg] 1,030 670 930
馬力 [PS] 64 64 53
PR [kg/PS] 16.09 10.46 17.54

パワーウェイトレシオはNA(ノンターボ)のN-VANより少し小さい程度。

ジムニーはターボ車でコレなので、パワーウェイトレシオが小さい車とは言えませんね。

 

次に普通車部門で「新型ジムニーシエラ・デミオ・フィット」を比較してみます。

車種 新型ジムニーシエラ デミオ フィット
車両重量 [kg] 1,070 1030 1,080
馬力 [PS] 102 110 110
PR [kg/PS] 10.49 9.36 9.81

ジムニーシエラも、デミオとフィットよりパワーウェイトレシオが大きいようです。

 

つまりジムニーもシエラもパワーウェイトレシオだけ見れば、加速が苦手な車と言えるでしょう。

ギア比を比較する

次にギア比の比較をします。

軽自動車部門で「新型ジムニー・アルトワークス・N-VAN」を比較します。

車種 新型ジムニー アルトワークス N-VAN
1速 5.809 3.545 3.923
2速 3.422 2.105 2.318
3速 2.171 1.521 1.606
4速 1.354 1.148 1.097
5速 1.000 0.897 0.829
6速 0.634

ジムニー、遅いですね笑

高速帯になれば大丈夫ですが、1速のギア比が大きいのが目立ちます。

 

次に、普通車部門で「新型ジムニーシエラ・デミオ・フィット」。

車種 新型ジムニーシエラ デミオ フィット
1速 4.425 3.583 3.461
2速 2.305 1.904 1.869
3速 1.674 1.290 1.303
4速 1.190 0.972 1.054
5速 1.000 0.795 0.853
6速 0.645 0.727

シエラも遅い・・・。

 

ギア比を見ても、ジムニーとシエラは加速が苦手な車です。

MTなら、2速発進をすれば加速の遅さは気にならない

ジムニーの加速が遅い

でも、僕はジムニー(JB23)に乗っていましたが、加速性能の悪さは気にならなかったです。

その理由は、1速のギアが非常に遅いので「2速発進」をしていたから。

 

2速発進はその名の通り、1速を飛ばして2速で発進すること。

ジムニーの2速のギア比はアルトワークスの1速と同じくらいなので、パワーウェイトレシオが大きいと言えど、まあまあ加速がいいです。

ATの発進の遅さは、テクニック的な面での対処は難しいです・・・。
ジムニーの発進の遅さをしっかり認知し、早めにアクセルを踏むなどの対応が必要です。
それでも、ATかMTで迷っている方にはATを勧めています。

以下の記事にATを勧める理由をまとめたので、読んでみてくださいね。

まとめ:ジムニーは加速が遅いが、2速発進でカバーできる

ジムニーの加速が遅い

ジムニーの加速が遅いけど、対処法があることが分かりましたか?

この記事のまとめは以下の3つです。

  1. 加速性能はパワーウェイトレシオとギア比に大きく影響される
  2. ジムニーの加速性能は悪い
  3. MTは2速発進をすれば、加速の悪さは気にならない
    ATはテクニック的な対処法はないので、遅いのを覚悟する

 

ジムニーが欲しいけど、加速が遅くないか心配な方。

遅いですが、二速発進という対処法もありますし、街乗りには全く影響がありません!

 

次は、考察シリーズとしてジムニーの安全性についての下の記事を読んでください。

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コメント

  1. 七氏 より:

    ジムニーに限った話じゃないけどスポーツ車やトラック等の二速発進前提(一速がエクストラロー扱い)
    の車以外でやるとクラッチやミッションの早期故障というのも聞く話なので難しいところですね
    実際にジムニーでは無いですが「SUVは二速発進が基本!」って言ってた友人がクラッチ&ミッションの故障を3台連続で5万キロもたずにやらかしてますし…
    自分は一速発進ですね、動いたらすぐ二速にしてます。初動が忙しいのが難点ですが

    • じゃこ じゃこ より:

      コメントありがとうございます!

      クラッチが痛むことは知っていますが、3台連続で5万キロ以下はやたらと消耗が激しい気がします…
      ずっと2速発進の自分のジムニーは5万キロ超えても問題なしでしたし、やり方や個体差があるのかもしれませんね。
      確かに、心配なら遅さに目をつぶって1速発進の方がいいですね、

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